メッシの違約金930億円に見る欧州サッカーの現実 ネイマール流出が与えた影響 - サッカー魂
メッシの違約金930億円に見る欧州サッカーの現実 ネイマール流出が与えた影響
メッシの違約金930億円に見る欧州サッカーの現実 ネイマール流出が与えた影響 2017/11/29(水) 13:22配信
バルサとの契約を2021年まで延長したメッシ。その違約金の額が話題になっている【写真:Getty Images】 バルサと2021年まで契約延長、驚愕の違約金の額が話題に バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは現地時間25日にクラブと4年間、2021年までの契約延長に合意した。その違約金が7億ユーロ(約930億円)と天文学的な金額となったが、これはブラジル代表FWネイマールを引き抜かれたクラブ側の対抗策でもあったようだ。スペイン紙「マルカ」が報じている。
【動画&写真】海外で波紋「茶番だ!」「スキャンダル」 バルサFWメッシのシュートがゴールライン割るもノーゴール、疑惑判定の決定的瞬間
2000年、13歳の頃からバルセロナの下部組織に所属しているメッシだが、近年はマンチェスター・シティなどが強奪するといった噂が、たびたび浮上していた。それだけにバルサとしては4年間の契約延長、そして約930億円という違約金設定によって、事実上の非売品としてアピールすることになったが、これは今夏の“ネイマール・ケース”を踏まえたものだったという。
同紙によると、メッシとバルサは6月上旬に基本的な合意に至っていた。ただメッシは6月末に結婚式などが控えていたこともあり、7月初めまでにその契約書にサインが交わされることはなかった。
そうしているうちに夏の移籍市場で大きな動きが連続する。ネイマールを2億2200万ユーロ(約293億円)でパリ・サンジェルマンに売却すると、その後釜として1億3000万ユーロ(約172億円)でフランス代表FWウスマン・デンベレをドルトムントから獲得。そのデンベレに対して、バルサは違約金4億ユーロ(約530億円)を設定した。 契約延長秒読みと言われたなかで… ここで勘案事項となったのが、メッシの違約金設定だ。当初の段階では3億ユーロ(約400億円)となっていたが、デンベレと比べて少ない額であると同時に、ネイマールの件を踏まえると設定額が“低すぎる”とクラブ側が判断。結果として父親のホルヘ・メッシ氏と再びミーティングの場を持ち、今回の違約金設定になったのだという。
同紙は「クラブ関係者にとっては、明らかな誤算だっただろう。6月の契約を破棄して新たな契約書を作成する必要があった」ともしている。契約延長秒読みと言われたなかで、11月末まで正式発表がなされなかったことは、莫大な金額が動くようになった欧州サッカー移籍市場の今を、象徴する出来事と言えるかもしれない。 フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
<画像検索>
1.ニュース一覧へ
0.サッカー魂TOP
Copyright(C) サッカー魂 soccer-soul.net 2012 All Rights Reserved