フランス代表、厚すぎる選手層。選抜も困難? 23人のW杯メンバーは狭き門に - サッカー魂

フランス代表、厚すぎる選手層。選抜も困難? 23人のW杯メンバーは狭き門に

フランス代表、厚すぎる選手層。選抜も困難? 23人のW杯メンバーは狭き門に 11/28(火) 10:30配信 フットボールチャンネル フランス代表、厚すぎる選手層。選抜も困難? 23人のW杯メンバーは狭き門に フランス代表チームの面々【写真:Getty Images】  ロシアW杯のグループ分け抽選会が12月1日に行われる。フランス代表はシード国のポットと言えるポット1に入ったが、どのチームと同じグループに入るだろうか。EURO2016で準優勝となり、グリーズマン、ポグバといったスター選手たちが20代半ばで挑むW杯に期待は高まるが、そのフランス代表チームのメンバー予想が同国メディアを賑わせている。(文:小川由紀子)

【ロシアW杯】組み合わせ抽選会ポット分け一覧 フランス代表、厚すぎる選手層。選抜も困難? 23人のW杯メンバーは狭き門に 98年W杯優勝メンバーの一人、プティ氏が選んだフランス代表イレブン ●本大会に向け、盛り上がるメンバー予想

 12月1日、モスクワで来年のW杯の組分け抽選会が行われる。参加32チームを8チームずつ4つのグループ(ポット)に分け、それぞれのポットから1チームずつ選ばれた計4チームが同じ組で第1ラウンドのリーグ戦を行う。

 ポット分けは、開催国ロシアを筆頭に、あとは10月のFIFAランキング順。このとき7位だったフランスは、ぎりぎりポット1に入った。最新ランキングでは9位で、これならポット2行きだったから、ぎりぎりラッキーだったというべきかもしれないが、8位だったスペインやイングランドなどもポット2にいるから、どう転ぶかはわからない。

 ラジオ局RMCスポーツが選んだ、『フランスにとって最も理想的な組分け』と『最悪の組分け』をご紹介すると、最高なのは、フランス、ペルー、イラン、パナマ。最悪は
フランス、スペイン、エジプト(またはセネガル)、韓国。

 これは単純に各ポットで最強、最弱と思しきチームを組み合わせたそうだが、2002年大会の開幕戦で、セネガルに0-1で敗れて0勝で敗退した悪いイメージもまだ忘れられていないのだろう。

 と、ここから本戦までは、このような予想モノが山のように出てくるのがお決まりだが、本戦出場が決まってまず一番にメディアを賑わせているのが、『本戦行きのメンバー予想』だ。

 レキップ紙の電子版でも、GK3人、DF8人、MF6人、DF6人の計23人を選ぶ一般投票を行っている。

 選手の写真をクリックして選んでいくのがおもしろくてつい何度もやってしまうこの投票。最後に、自分が選んだ23人のほかに、全体の得票数が多かった23人も見ることができる。

以下は順に得票数が多かった23人。

GK ロリス、マンダンダ、アレオラ
DF ヴァラン、ウンティティ、シディベ、メンディ、コシールニー、クルザワ、キンペンベ、ディーニュ
MF カンテ、ポグバ、ルマール、マテュイディ、ラビオ、トリソ
FW グリーズマン、ムバッペ、デンベレ、ジルー、パイエ、ラカゼット

 異議なし、といった感じのメンバー構成だ。ちなみに各ポジションで最多票を獲得したのは、GK ロリス(97.4%)、DFヴァラン(96%)、MF カンテ(97.1%)、FWグリーズマン(98%)だった。

●いわゆる“鉄板”メンバーはほぼ決まり

 グリーズマンが納得の最多票だが、彼は今予選でただ一人、10戦全戦に出場している現代表のエースだ。

 GK以外は各ポジションとも、上位3〜4人くらいまでは80%以上の票を獲得している。つまり、先発イレブン級の“鉄板”メンバーは誰にとっても同じということだ。

 そこから先は、「ベテランを入れておきたい」「若手を試すべき」といった好みによって票が割れる。

レキップ紙は、4-3-3なら、

GK:ロリス
DF:シディベ、ヴァラン、ウンティティ、ディーニュ
MF:トリソ(またはポグバ)、カンテ、ポグバ(マテュイディ)
FW:ムバッペ、グリーズマン、ルマール(マルシャル)

 ただし「現在療養中のメンディとデンベレは除外」とあったから、彼らが戻れるのなら、ディーニュのポジションにメンディ、ルマールに替えてデンベレか。

そして4-2-3-1なら

GK:ロリス
DF:シディベ、ヴァラン、ウンティティ、ディーニュ
MF:ポグバ、カンテ
FW:エムバペ、グリーズマン、ルマール
FW:ジルー

 4-3-3の中盤にトリッソを入れているのは、このシステムを試した11月14日のドイツ戦で彼が好プレーを見せたことも影響しているだろう。

ちなみに筆者が選出したイレブンは、

GK ロリス
DF シディベ ヴァラン ウンティティ メンディ
MF ポグバ カンテ ルマール
FW エムバペ グリーズマン デンベレ

 もしくは、中盤をポグバとカンテの2ボランチにして、
エムバペ ベンゼマ グリーズマン ルマール

 あえてベンゼマを入れた攻めの布陣してみたが、一般投票によるものも、レキップ作のイレブンも、他のメディアで批評家たちが議論していたのも多少の違いはあってもだいたい同じだ。

 いまのフランス代表には23人の候補に挙がる選手は大勢いるが、精鋭イレブンは誰の目にもかなり絞られているところが興味深い。おそらくデシャン監督の頭の中にある先発イレブンも、そう遠くはないだろう。

●面白い変化球。プティ氏が選んだ個性派イレブン

ひとつ、面白い変化球があったのでご紹介しておくと、元フランス代表で現在はテレビやラジオで解説者として活躍しているエマニュエル・プティ氏選出のスターティング・イレブンだ。

まずフォーメーションからして3-4-3という個性派である。

GK:ロリス
DF:コシールニー、ヴァラン、ウンティティ
MF:シディベ、カンテ、マテュイディ
MF:ポグバ
FW:デンベレ、グリーズマン、ムバッペ

 プティ氏のシステムの最大のポイントは、フランス代表のサイドバック不足問題を解消したことだという。

 サニャとエブラの全盛期以来、絶対的なサイドバックは出現していない。このときも控えメンバーは薄かった。現代表では右サイドバックはモナコのシディベが鉄板。左サイドは通常なら今夏マンチェスター・シティに移籍したバンジャマン・メンディだが、彼は9月に右ひざの十字靭帯を損傷し、復帰は早くても来年3月と言われている。

 対照的に、センターバックには誰を先発にしてもいいレベルの選手が4人いる。ヴァラン、コシエルニー、ウムティティ、キンペンベだ。よってこのうちの3人でバックラインを形成。

 シディベは、プティ氏いわく、「ボックストゥボックスプレーヤーの才がある」とのことで、右サイドでよりダイナミックに動く役割を託し、逆サイドは、守備の意識が高く、同時に前へしかける馬力と体力もあるマテュイディ。

 3バックの前をカンテが固めることで、ディフェンスも盤石だ。ポグバは、よりトップ下に近いポジションで、限りなく攻撃的な役割を担う。プティ氏のイメージでは、マンチェスター・ユナイテッドのネマニャ・マティッチのようなプレーだ。

 そしてフォワードは右にデンベレ、左にムバッペ、トップにグリーズマンのトリオ。
ジルーは「非常に良い選手だが、アーセナルでも途中出場から決定的な仕事をすることも多く、スーパーサブとして期待」という理由からベンチ要員に。

 いろいろ目にした中でも、これほどオリジナリティのあるものは他にはなかった。なんだかこのシステムでレ・ブルーがプレーするところを見てみたくなる。そしてまずは金曜の抽選会だ。そこから一気に、ロシア大会までのカウントダウンが始まる。

(文:小川由紀子) フットボールチャンネル

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