香川に試練。MF長澤和輝の台頭でハリルJでの立場さらに厳しく - サッカー魂
香川に試練。MF長澤和輝の台頭でハリルJでの立場さらに厳しく
香川に試練。MF長澤和輝の台頭でハリルJでの立場さらに厳しく 11/15(水) 11:10配信
11月の欧州遠征は招集外となった香川真司【写真:Getty Images】 日本代表は11月にフランス、ベルギーで強豪ブラジル、ベルギーと連戦。2試合とも敗れたが、収穫もあった。その1つが長澤和輝だ。ベルギー戦で初先発するとハリルホジッチ監督を納得させるパフォーマンス。中盤での序列を一気に覆し、逆にメンバー落ちした香川真司は立場が危うくなった。(取材・文:植田路生【ブルージュ】)
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ベルギー戦で日本代表デビューを果たした長澤和輝。堂々たるプレーを見せた【写真:Getty Images】 ●「満足している」。長澤を評価したハリルホジッチ監督
日本代表は現地時間14日、ベルギー・ブルージュにおいてベルギー代表と対戦し、0-1で敗れた。
この試合、好パフォーマンスを見せたのが初先発のMFの長澤和輝だ。所属する浦和レッズでの活躍が認められ、欧州遠征で初めてA代表に招集されると、ベルギー戦で中盤の一角として初先発。ハリルホジッチ監督も高く評価した。
「満足している」。指揮官はシンプルに長澤を評価。「たくさん走り、良く守った。あとは攻撃でもっと顔を出してくれば」と攻撃面には注文をつけたが、今後への期待を含んだものだろう。ハリルホジッチ監督が要求する一定以上のレベルに達していると言える。
実際、守備ではフィジカルの強いベルギーの中盤と対等にわたりあい、ボール奪取するとすぐに的確なパスでスピード感のある攻撃につなげた。テンションの高い試合だったが、十分に戦えることを示した。
長澤の評価が急上昇すると、中盤の序列に変化が生まれることになる。長谷部誠、井手口陽介、山口蛍はロシアW杯メンバーへほぼ当確の位置につけており、攻撃的な選手の枠は少ない。欧州遠征でまさかのメンバー落ちした香川真司にとっては試練が訪れたと言える。
ザックジャパンでは絶対的な主力だった香川だが、A代表ではボルシア・ドルトムントのような活躍を見せることができず、ハリルホジッチ監督は何度もテストを行った。だが、結果を出せず、ついにメンバー落ち。少なくとも主力としては考えていないことはたしかだ。
●香川は「追う立場」に。残されたチャンスは3月のみ
現状は少ない枠を、香川を含め複数人で争っている。長澤が台頭し、森岡亮太も2試合連続で起用された。まずまずのパフォーマンスだったが、次回も招集されるのではないか。また、今回は出番がなかった倉田秋は10月の親善試合で結果を出しており、香川ら海外組の出場が事実上不可能な12月のE-1サッカー選手権でのアピールも可能。
さらに言えば、12月のE-1では清武弘嗣ら有力選手が一気に評価を高める可能性もある。来年3月がアピールのラストチャンスとなる香川にとって他の選手の活躍は自身の立場を危うくするものである。
忘れてならないのは柴崎岳の存在だ。元々の評価が高い柴崎の復帰をハリルホジッチ監督は待っており、3月は集中的に柴崎をテストするだろう。
このままフォーメーションや戦術を変更しないなら、ロシアW杯メンバー23人のうち中盤(MF)は6〜7人。長谷部、井手口、山口が入り、守備的な選手のサブとしては遠藤航がリード。残りは2〜3人。ここを長澤、森岡、香川、柴崎、清武らで争う。長澤に追い抜かれた香川にとっては序列を逆転させる必要がある。
欧州遠征へのメンバー落ちで香川のW杯行きは既に黄色信号は灯っていた。長澤の活躍はその影をさらに薄くしていく。これまで追われる立場だった香川は、初めて「追う立場」となることが明確になった。
ハリルホジッチ監督が繰り返し強調するように、まずはクラブで結果を出し、メンバーに入り込まないといけない。もちろんポジション争いの激化はチームにとってポジティブなものだ。お互いが刺激しあいながらレベルアップしていけば、それはそのままチームのレベルアップにつながる。
だが、W杯まであと7ヶ月。残された時間はそう多くはない。
(取材・文:植田路生【ブルージュ】) フットボールチャンネル
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